甲賀忍法帖
山田風太郎「甲賀忍法帖」を2日ほどで読了。僕からすればモノスゴイペース。
他にも先に買って読んでいない本が大量にあったのに、これも何かの忍術か。気づけば手を伸ばしている。
警視庁草紙とは違い歴史上の人物の群像劇的な物語ではないけれども、2陣営が異能の力で戦うそれはまさに僕の大好物。冒頭の風待将監と夜叉丸の戦闘から面白い。
薬師寺天膳が最後まで外道ラスボスっぷりを発揮していて、弦之助の主人公性が引き立てられていたというか、最近のアニメにも似ているものがある(事実、アニメはあるらしいけれど)。ただ、最近のアニメはあそこまで序盤から死にまくらないんじゃないかな。
物語の尺的には短かったのが少し口惜しい。6巻組くらいで出してくれればよかったのに。
どうでもいいけれど、小学生の時に読んだ伊達政宗の伝記か何かでは、竹千代改め徳川家光って優秀将軍に描かれていたけれども、本書では少し印象が違っていた。
あゝ、忍術欲しい。